ソフトボックス撮影体験記

ソフトボックスでの撮影は、いかにして被写体に印象的な影を付けるか考えながら撮るのが楽しい。
ソフトボックスでの撮影は、いかにして被写体に印象的な影を付けるか考えながら撮るのが楽しい。

先日頻繁に撮影に行くハコアム大阪で、初めてソフトボックスを使った。今までもいろんな場所でソフトボックスを使ってきたが、どの場所もワンフロアで、ハコアム大阪のように階段で上り下りする必要がない。

そのように数階に分かれているスタジオでどのように効率的にソフトボックスを使うべきか悩みあぐねていたのだが、まぁ何より実践。無事撮影することが出来た。

その日の撮影は男装キャラだったので、男らしく撮るために敢えてソフトボックスとストロボ一灯で、陰影を付けて撮影していくことにした。しかし一人を撮る場合は簡単なのだが、二人同時の撮影となると、二人とも均等に光を当てなければならない。これがなかなか難しく、一灯ストロボで悩みあぐねていた。

特に正面から撮る場合は、片側のモデルに光が当たりすぎるので、角度をほぼ真横にするなどの対策を取ってみたが難しい。

左からソフトボックス一灯で撮影。向きはやや真横にして、二人に均等に光が当たるようにしてみた。開放F1.4でピントがガッチリ合っていると心地よい。
左からソフトボックス一灯で撮影。向きはやや真横にして、二人に均等に光が当たるようにしてみた。開放F1.4でピントがガッチリ合っていると心地よい。

一番手っ取り早いのはソフトボックスの面に平行に並んで貰って、カメラマンがサイドに回って撮ることだ。こうすれば一灯でも均等に二人に光が当たり、なおかつ陰影がつく。

ソフトボックスの光源を真横から照射。実質被写体の正面から光を当てていることになるが、顔の向きのお陰で厳めしい陰影を付けることが出来た。
ソフトボックスの光源を真横から照射。実質被写体の正面から光を当てていることになるが、顔の向きのお陰で厳めしい陰影を付けることが出来た。

最終的にはいつものように、フィルライトとして小型の安いアンブレラを用いることとなった。2灯にすると二人とも明るく撮れる。撮影終了間際20分前のことである。

最後は小型のアンブレラをフィルライトにして、いつものように両側からの光源で撮影。
最後は小型のアンブレラをフィルライトにして、いつものように両側からの光源で撮影。
撮影に夢中でソフトボックスの前に立って撮ってしまったが、良い感じの陰影がつく結果に。
撮影に夢中でソフトボックスの前に立って撮ってしまったが、良い感じの陰影がつく結果に。

しかしこの撮り方だと陰影がなくなる。ストロボでツーショットを撮るのはなかなか難しいと改めて感じた1日だった。何事も試行錯誤である。現場であれこれ試さないことには、撮影スキルは身につかない。