びわこ花火大会に持って行きたいレンズ!

200mm | Bulb | 11.7s | F13 | ISO:100
200mm | Bulb | 11.7s | F13 | ISO:100

お昼にラーメンを食べ終わったら13時を回っていた。そういえば明日はラブライブ!の大型併せの撮影だなとスケジュール帳を見たら全く違う。その予定は11日だ。そして今日8日は「びわこ花火大会」とスケジュール帳に書き込んである。

花火、なかなか難しい。ワンショットでどれだけの花火を写真に収めることが出来るか。最近はこれに凝っている。2度ほど撮影に赴いたが、果たして綺麗に撮れたかどうか。まだ満足がいかない。

というわけで体が疼き、パパッと準備して、14時に家を出た。我ながら軽快なフットワーク。

いざガーデンプレイス比叡へ!

ケーブルカーに乗って比叡山山頂へ。
ケーブルカーに乗って比叡山山頂へ。

阪神阪急を乗り継いで京都河原町へ。瑠璃光院へ入った時と同じバスのルートで叡山ロープウェイ口に辿り着こうと思ったが、生憎いい古都チケット販売期間外だったので、京阪電車四条河原駅から3駅で叡山電鉄に乗り換え。駅でお得なナイトチケットを購入して、ロープウェイを二度伝ってガーデンミュージアム比叡に到着。ロープウェイ乗り場の入り口にはぐったりと寝そべっている白い猫がお出迎え。この駅の名物だろうか。

人慣れした白い猫。
人慣れした白い猫。

目的地の比叡山に着いたのは17時半。目的地と言っても家を出るまで決めていなかった。ネットでパパパッと調べてここで良いだろうと適当に決めた。

しかしみなと神戸花火大会の時とは異なり、花火までの待ち時間はわずか2時間。その2時間を印象派の画家をモチーフに造園された美しい庭を散策することに費やす。カメラマンは皆大体この少し下にある駐車場付近で撮影しているらしいが、車でしか行けないみたいなので、ガーデンプレイス比叡で踏ん張ることに決めた。

さて花火開始。10分ほど遅れて19時40分頃に花火が打ち上がる。

初めは小さいな、また撮影場所失敗したかなと肩を落としたが、程なくして大きいのが打ち上がった。

使用レンズは85mmか200mmか迷った。みなと神戸花火大会を念頭に地図で目分量で量ってみたが(時間が無かったので)、今回はかなり距離がありそうという事で、エクステンダーも念のために持参した。

現地で付けてみると、85mmはなかなか広めに撮れる。しかし夜景をメインに、花火をサブに、といった構図に位置づけてみると、85mmは夜景も広く写せてよい。問題は85mmを使用した場合、花火がどれだけの大きさで収まるか。

85mm | Bulb | 3.9s | F10 | ISO:100
85mm | Bulb | 3.9s | F10 | ISO:100

過去の失敗が頭をよぎり、直前になって200mmに付け替えてみた。こちらは花火が大きく写り、夜景はサブの位置づけになる。出来れば焦点距離150mmぐらいが理想的ではなかっただろうか。単焦点レンズでは135mmがあるが、それだとまだ広い可能性もある。

やはり花火大会では焦点距離が自由に変えられるズームレンズが便利だなと痛感。F値の小さい大きくボケる単焦点レンズを使ったところでF8~F14まで絞って撮影するのだから、これといった利点はない。有るとすれば個々のレンズの解像力だろうか。

200mmでは琵琶湖沿岸の夜景の魅力が削がれるなと思ったものの、花火が大きく写るので結局最後までこのレンズで撮影した。時折フレームからはみ出るくらいに大きく写ったので、構図を空の方に上げる。

200mm | Bulb | 35.6s | F10 | ISO:100
200mm | Bulb | 35.6s | F10 | ISO:100

さて一発撮り。欲張って長時間露光を長く続けていると、やっぱり白飛びして花火がグチャグチャっとなってしまう。白い花火が飛びやすいようだ。F値を10から11、13と色々変えてみた。絞りを絞ると怖いのが、明るさの小さい花火は写らないんじゃないかという点だ。芦屋サマーカーニバルでは、長時間露光でアレだけたくさんの花火を撮っていたのに何故か写っていないといったこともあった。

200mm | Bulb | 13.7s | F10 | ISO:100
200mm | Bulb | 13.7s | F10 | ISO:100

長く撮って白飛びするなら、欲張らずに短めに取ってみる事にした。すると上手く撮れる。一発撮りの花火としては少々淋しくもあるが、きちんと撮れていることが大事だ。やはり花火大会によって、一発撮りしやすいプログラムとそうでないプログラム、また花火のプラグラム内でも、一発撮りしやすいものとそうでないものがあるのだろうか。

200mm | Bulb | 16.5s | F13 | ISO:100
200mm | Bulb | 16.5s | F13 | ISO:100

大きな花火が数発打ち上がって、1つの演目が終わってもそのまま露光を続け、最初の小さな花火を幾つか写してシャッターを閉じるというテクニックも使おうと思ったが、今回は機会が無かった。

どこまで露光すればいいのか、加減が分からないと簡単に白飛びする。あまり欲張らないことも必要か。

びわ湖花火大会を比叡山から撮るときに持って行くと便利なレンズまとめ

フルサイズ機を前提に話を進めて行く。APS-C機を使用している方はここに記載されている焦点距離に0.66をかけて(キヤノンのカメラの場合は0.62)、短めに換算していただきたい。

やはり70-200mmの望遠ズームレンズが重宝する。F値はどうせ花火撮影ではF8以上に絞るので開放F値が大きめのレンズでも構わないだろう。記事の最後では開放F2.8のズームレンズを紹介しているが、開放F値4のCanon EF70-200mm F4L IS USMでも事足りる。結局山の上で撮る花火撮影は、みなと神戸花火大会の神戸布引ハーブ園や市章山と同じく、70-200mmのズームレンズが最も重宝する。それこそまだ誰も見つけていない全くの未開の撮影スポットから撮るとなると、それ以上の超望遠レンズの出番となるのだろう。

矢継ぎ早に打ち上げられる花火大会ではレンズ交換をしている暇がないし、群衆の中で撮ることになるので色々面倒だ。ズームレンズをつけて理想的な構図を見つけ、焦点距離を固定しておけば、あとはタイミングを見計らってレリーズを押すだけとなる。

ズームレンズを所有していない場合は、焦点距離135mmもしくは200mmの単焦点レンズがベターだ。200mm以上は花火や夜景がはみ出てしまうのでオススメできない。

夜景全体を納めたいなら、85mmの焦点距離がベスト。ただこの焦点距離で花火を収めるとなると、やや小さめになる。5Dsや5DsRのような高解像度のカメラで撮影すれば、トリミングという手もある。