etoile studio

Canon EF24-70mm F4L IS USMでISをオンにして人物撮影する時の最適なシャッタースピード

豪華なメンバーの併せでは、たくさん写真を撮りたいと思うもの。

豪華なメンバーの併せでは、たくさん写真を撮りたいと思うもの。

普段のコスプレ撮影では、単焦点レンズを使って撮影しているのだが、先日4人の併せを撮影することになり、久々にズームレンズを持ち出してきた。

CanonのEF24-70mm F4L IS USM、手ブレ防止機能のついたレンズで、開放F値が4と暗めだが、深めの被写界深度は集合写真を撮るのに適している。

このレンズ、使うのが苦手で実はほとんど持ち出したことはなかった。持ち出してきたとしても単焦点レンズを優先して、どうしてもズームレンズがカバーしている焦点距離が必要な場合に限り、カメラに装着して撮影していた。

写りが悪いというわけではない。世界最高の一眼レフレンズと称されるツァイスのOtusと比べると見劣りはするが、キヤノンの新しいLレンズなので、写りはとても良い。

ではなぜ苦手なのかというと、手ブレ防止機能(Image Stabilizer)をオンにして普段の手ブレしないシャッタースピードで撮ると、なぜかモデルがぶれてしまうのだ。

初期不良ではないかと思ってキヤノンのサービスセンターに持って行ったが、全く問題はないとのことだった。1/(焦点距離×2)秒で撮ると、手ブレしませんよというアドバイスまで頂いたが、それでは普通である。

このキヤノンの新しい小三元ズームレンズは、4段もの手ブレ防止性能があるとされる、最新のISを積んだ素晴らしいレンズである。しかし上記のような理由から、モデルがぶれて写ってしまうので、使うのを控えていた。

試しに片手で撮ってみると、手ブレせずクッキリと写っていた。ひょっとしたら、手ブレ防止機能の性能が良すぎて、通常の手ブレしないシャッタースピードのセオリーで撮ると、逆にブレてしまうのが原因だったのかも知れない。三脚で固定させて撮る時は、Image Stabilizerの機能をオフにするという話も聞いたことがある。

つまりそれだけ普段から筆者が手ブレしないようにガッチリと構えて撮影しているということだという自負は誰も聞きたくないだろうから置いといて、以上のような理由から、逆に被写体がブレた写真を量産すると歩留まりも悪くなり面倒ということで、使うのを控えていた。

しかし先日、冒頭にも述べたように4人の集合写真を撮ることになった。2人までならまだ単焦点レンズで撮れるが、それ以上となるとズームレンズを使った方が利便性が良い。まず所有している単焦点レンズの焦点距離が24mm、55mm、85mm、200mmで、狭くて距離の取りづらいスタジオで、4人をフレーム内に収めるのに都合が良くてかつ歪まない焦点距離のレンズがない。35mmとか40mmが欲しいところだが、そうなると24-70mmのズームレンズが最適となる。

可愛いポーズを撮っている4人全員をフレームに収めるためには、焦点距離35mmが最適。

可愛いポーズを撮っている4人全員をフレームに収めるためには、焦点距離35mmが最適。

もう一つ都合が良いのは、ズームレンズなので、広角から中望遠までの表現が、レンズ交換なしで可能な点だ。4人の併せを撮るとなると、集合写真の他にツーショットとピンショットを撮ることにもなる。つまりいつもよりもバリエーションが増えるので、普段よりも速いテンポで撮っていかないと、撮りたい写真を撮る時間が足りなくなってしまう。

広角表現と標準レンズの表現の両方が欲しくなった時に、レンズを交換しなければならないが、これが意外と時間がかかり、撮影のテンポが狂う。せっかくモデルが乗り気になってきたのに、ここでレンズを交換となると、せっかく暖まってきた空気が中断してしまうデメリットがある。

それに一つのポーズで広角表現と標準、中望遠の表現が撮りたいということもある。ひとつのポーズを撮る毎にいちいち3回もレンズを交換していては、とてもではないが時間がかかりすぎて要領が悪い。

24-70mmのズームレンズ1本カメラに着けていれば、1つのポーズで3つの表現が自由自在となる。まさにパフォーマンスに優れた魔法のレンズだろう。

焦点距離35mmでポーズと共に動きを出せた。model:Megu

焦点距離35mmでポーズと共に動きを出せた。model:Megu

同じ立ち位置から70mmの中望遠で撮影。アップにすることで可愛さをアピール。

同じ立ち位置から70mmの中望遠で撮影。アップにすることで可愛さをアピール。

このレンズを使うために克服すべき課題が、冒頭にも述べたISをオンにするとモデルが若干ブレて写ってしまう点だった。そこで、色々とシャッタースピードを変えてみて実験した結果、普段よりも遅い1/80秒のシャッタースピードに設定して撮ると、70mmの望遠域でもクッキリと撮影することが出来た。つまり普段の1/125秒の設定よりも、シャッタースピードを稼げる分、F値を絞りやすいし、ISO感度も押さえることが出来る。

結果、この日の撮影では、EF24-70mm F4L IS USMをメインに使い、7時間の撮影で1300枚超の枚数を撮っていた。というわけで購入してから1年以上経って、ようやくこのレンズの真の性能を発揮することが出来たのだった。