結局どっちがいいの?ソフトボックス vs アンブレラ Part2

ソフトボックスを使えばモデルを綺麗に写せる。
ソフトボックスを使えばモデルを綺麗に写せる。

ソフトボックスとアンブレラの違いは何かと聞かれたら、答えにくい。双方のライティング機材を使っているが、実際に人の肌の写りの違いはと言われると、それほど差異はないように思われる。ストロボで直当てするよりも非常に綺麗に写る点と、ソフトボックスやアンブレラが大きければ大きいほど綺麗に写る点で、この二つは同じ性能を有する。

どっちが綺麗?ソフトボックス VS アンブレラ

人にストロボを直当てすると固い印象になるだけでなく、ストロボを当てた感が満載の写真になる。そういった写真はファッション雑誌の広告でよく見かける。そういう絵を求めている場合はそれでいいのだけれど、コスプレイヤーの大半は、ソフトボックスやアンブレラでディヒューズされた柔らかい光を好む。

しかしいわゆるストロボに直付けするディヒューザーは小さい製品が多い。綺麗に写らないこともないが、やはりアンブレラやソフトボックスには敵わない。直当てが1、アンブレラやソフトボックスが10とすれば、小さなディフューザーは3、4くらいの綺麗さだ。大きければ大きいほどいいというのは、そういう事だ。

しかしソフトボックスとアンブレラの綺麗さの違いとなると、そう変わらないように思う。どちらも同じように綺麗に写る。しかし確かに違いはある。

キャッチライトが丸く写るのはアンブレラ

小型のアンブレラで撮影。ディフューザーよりも綺麗に肌を写せた。

まず形状。ソフトボックスは四角だが、アンブレラは丸い。これはキャッチライトの形に影響する。四角いソフトボックスで撮ると、キャッチライトが四角くなる。一方、アンブレラの場合は丸くなる。キャッチライトは丸い方が可愛い。という単純な理由から、ソフボとアンブレラの綺麗さにそう大差がないなら、女の子を撮るときは、アンブレラの方がいいのではないかと思われる。

ソフトボックスにも、キャッチライトが丸くなる六角形型の製品があるが、スタジオに備え付けだったり高価だったりする。安価な六角形型ソフトボックスは見当たらない。安価な四角いソフトボックスが2000円から4000円で手に入るのと比べると、六角形型のソフトボックスは1万円を超える。また骨が6本あるので、組み立てに難儀する。

陰影をつけやすいのはソフトボックス

ソフトボックスで陰影を付けて撮影。シリアスな男子キャラに好まれる表現方法。

ソフトボックスはその形状から光の指向性を強めることができ、被写体に陰影をつけやすい。アンブレラを使って陰影をつけようと思えば、配置などにかなり苦労することになるが、ソフトボックスを使えば簡単に被写体に陰影をつけることができる。コスプレの場合はシリアスな男性キャラクターを撮るのにうってつけだろう。グリッドをつければさらに光の指向性が高まるだけでなく、背景を暗くして写すこともできる。

またプロジェクター撮影の場合は、ソフトボックスとグリッドが必須となる。アンブレラを使うと背景にまで光が届いてしまい、壁に投影した絵が写らない。

カッコいい写真が撮りたいならソフトボックスは必須だ。

全身に光を届かせるならソフトボックス

程よく影がつき、頭のてっぺんから脚の爪先迄光が行き届いている。

縦長のソフトボックスを使えば、全身に光を行き渡らせることができる。これは例えば、暗い設定で被写体のみをストロボで明るく照らしたいとき、アンブレラやそれほど長くないソフトボックスだと光が足まで回らないことがままある。しかしソフトボックスには縦に長い製品も販売されている。これを使えば、全身を明るく照らすのに対応できる。足元にストロボ+アンブレラを置いても対処できる。

女の子キャラを撮るならアンブレラ?

さて、ソフトボックスとアンブレラ、どちらが有用か。筆者は最近女の子を撮るならアンブレラの方がいいのではないかと考えるようになってきた。キャッチライトが丸く入ることもあるのだが、アンブレラだと光の指向性は弱いが拡散性はあるので、むしろそれが逆に肌を柔らかく写すのではないだろうか。以前銀色の内幕の六角形型ソフトボックスを使って撮ったら、どうも肌が硬く写るという印象を受けたようでアンブレラで写して欲しいとモデルから言われたことがある。その経験が頭の中にあるので、本当はアンブレラの方が女性を撮る際には適しているのではないかという考えが残っている。

しかしせっかく頑張って持ってきて組み立てたのだから、メインライトにソフトボックスを使いたくなる。

ソフトボックスは意外と場所を取らない

ソフトボックスの利点は、意外と場所を取らないことだ。アンブレラは大きいので直径80cm前後だが、ソフトボックスは長方形の比較的大きい製品で、横幅は60cm。横幅を取らないので、狭い場所でも設置しやすいし、ライティング機材の写り込みを回避しやすい。先に紹介したような横幅30cmのソフトボックスもある。

結論は先延ばしに

同じモデルをアンブレラで撮った写真と、ソフトボックス+アンブレラで撮った写真、それぞれ別の日の撮影だが、ソフトボックスで撮った写真は肌がテカっていた。原因は何か。光が強すぎたのか、距離が近すぎたのか、アンブレラと比べると光の芯が強いのか、アンブレラの方が光が拡散するから柔らかく写るのか。その日のモデルのメイクがいつもと違っていたのか。厳密に比較実験したわけではないから結論がなかなか出ない。

更に別の日に同じ組み合わせのライティングで同じモデルを撮影したら、今度は肌がテカっていなかった。やはりメイクの出来によって違うのだろうか。しばらくはソフトボックスとアンブレラとの併用が続きそうだ。