レフ板を使って女の子を何倍も可愛く撮ろう!-お薦めレフ板の種類と効果的な使い方-

レフ板はコスパに最も優れたライティング機材。女の子を可愛く写せる。

高い値札が並ぶ撮影機材の中では、おそらく最も安価で、最も効果のある機材がレフ板だ。

ポートレートの野外撮影に欠かせないのが、このレフ板。自然光をレフ板で操ることで、女の子の顔をより綺麗に見せ、より輝かせることが出来る。わずか1,000円~3,000円程度の投資で、女の子の顔を見違えるくらい綺麗に撮ることが出来ると考えたら、安いものなのではないだろうか。

レフ板には様々な価格や大きさ、色、種類がある。各種レフ板と最適な用途を見ていくことにしよう。

価格は違えど、効果は同じ

ヨドバシカメラの店員さんに一度レフ板について聞いたことがあるだが、価格の高いレフ板でも安いレフ板でも、効果は変わらないとのこと。

価格で違いがあるとしたら、個人的な体験から言うと、レフ板の強度だろうか。本体の強度だけでなく、入れ物の強度も当て嵌まるだろう。カメラバッグの脇にぶら下げることが多いので、安いレフ板だと入れ物のナイロン製の袋が擦り切れていき、取っ手が外れてしまう。取っ手が取れると移動の際の持ち運びになかなか厄介なので、どの価格のレフ板を買うべきかは、実際お店に行って、入れ物の布の強度を確かめてみることをお勧めする。

同じ大きさと仮定して、安いレフ板だ1000円から2500円くらい、高めのレフ板は4000円から8000円くらいする製品まで様々だ。

スタジオで撮影する時などは、レフ板を置いている所が多い。ロケやポートレート撮影がメインのカメラマンはレフ板必須となる。

効果的なレフ板の色は天気によって違う!

天候や用途によってレフ板の色を使い分ける。

レフ板の色は、大きく分けて、白・銀がある。他にも金・黒・半透明などがあるが、主に使うのは白と銀。オーソドックスなレフ板は、両面式で、片面が白、もう片面が銀色になっている。

白は太陽が出てきて、日射しがきつい時に使う。晴れている時に銀レフを使うと、眩しすぎて被写体が苦痛を感じ目を瞑ってしまったりする。また銀レフを当てて写真を撮ると、光が強すぎて白飛びしたり顔が黄色く写ってしまうことがある。

銀レフを使う時は、太陽が雲に隠れて日射しが弱い、曇りの時となる。

レフ板の効用は、被写体にかかる顔の影を飛ばしたり、被写体の目にキャッチライトを入れたりすることだ。キャッチライトが入っていない被写体の顔は、生気のない死んだ様な表情になってしまう。キャッチライトが入っているのといないのとでは、被写体の表情に雲泥の差が出てしまうのだ。実際に撮影している女の子とお喋りした時、目にキャッチライトが入っていない写真は、病んでいる様な顔になるので、キャッチライトが入っている方が断然良いという事だった。

レフ板の使い方 太陽の光を捉えて反射する

太陽は東から昇って西に沈む。12時には頭上のやや南に太陽がある。レフ板で光を捉えて、被写体の顔に効率よく反射させるには、太陽の昇っている角度を把握して、レフ板を傾ける必要がある。

昼の1時の時は、金魚掬いで金魚をすくう様に、レフ板を大きく斜めに傾ける。更に、太陽に対して真正面に面を向けて傾けるのではなく、グリップを効かせて斜めにして、光を反射させる。左右に傾けて、どの傾け具合が、最も被写体に光を反射させているか確認しながら傾けてみよう。

14時、15時、16時と日が傾いて沈んでゆくにつれて、レフ板の角度を起こしていく。太陽が低い位置に傾いているのに、レフ板を頭上の空に向けていては、太陽の光を反射しない。

レフ板の光が眩しすぎないかどうか、常にモデルさんに話しかけて確認するようにしよう。レフが反射した光が眩しすぎると、モデルさんの表情が渋くなってしまう。天候に応じて、白の面と銀の面を上手く使い分けよう。

太陽が雲に隠れた時は銀に、太陽が出ている時は白にするといった用に、その都度レフ板の面を変える。

レフ板の形とサイズ

モデルの魅力を引き立てるレフ板の選び方。

レフ板には丸レフと三角レフ、四角レフなどがある。それぞれの特徴を見ていくことにしよう。

丸レフを使うと、瞳に丸いキャッチライトが入るので、モデルの目をより美しく映えさせてくれる。角のあるキャッチライトが入る三角レフや四角レフと比べると、キャッチライトの形の面で有利だ。取っ手の付いた丸いレフ板もある。片手でカメラを構えて、片手でレフを操って撮影することが出来る。

厚い取っ手のついたレフ板。片手でカメラを持ちながら、もう片方の手でレフ板を操る。

こちらの三角レフは三角形の形をしていて、取っ手が付いている。値段も安く、サイズがコンパクトでカバンにも収まるので、軽くて持ち運びに便利。場所を取らないので、混雑した街中でのポートレート撮影にも最適だ。

三角レフ。コンパクトでカバンに収まる小ささ。モデルに近づいて撮る時に威力を発揮する。

四角い形のレフは、大きいサイズの製品になる。大体全身をカバーするくらいの大きさだ。

全身をカバーすることが出来る100cm×150cmの大型レフ板。

撮影者1人でもレフ板を使用する方法

これらの布製のレフ板は、軽いことが最大のメリット。ただしその軽さ故に、風が吹くとそりあがってしまったり、転がって行ってしまったりと、アシスタントが1人いないと、扱いが難しい面がある。レフホルダーという武器もあるが、天気が変われば固いクリップを外して裏返さなければならなかったり、微調整しなければならなかったりと、何かと手間がかかる。

これらの軽いレフ板の諸問題を解決する、組み立て式のロールレフという製品がある。

こちらのロールレフはスプリング棒を用いた組み立て式なので、カメラバッグなどに立てかけて使用することが出来る。何か立てかける物があるのが使用前提となるが、天気が変われば白・銀に簡単に裏返すことが出来るので、使い勝手が良い。また、アシスタントがいなくても使用出来るので、一度レフを理想的な位置に固定させれば、写真撮影に専念出来る。両手をカメラに集中出来ることが、なんと素晴らしいことか!!

ロールレフの問題点は、その重さだ。布製のレフ板と比べると1.2kgと重い。持ち運びには若干不便する。軽さを取るか、利便性を取るかの問題となる。

またロールレフと言えども、強風の日には板塀のように飛んでいってしまう。ポール部分は金属なので、強風で飛んでいって人にぶつかったりすると大変危険だ。強い風が吹く場所や天候が悪い日には使えない。

コスパ優先!レフ板を固定させる機材の組み合わせ

アシスタント無しで野外撮影に向かう場合は、レフ板の固定について考えを巡らさなければならないことは先に述べたとおり。カバンに結びつけて寝かせるだけでは風が吹いて浮いてしまい、なかなか難しい。

手っ取り早い解決策としては、市販されているレフホルダーを使用するのが一番確実。大きなクリップ2つでレフ板を挟み、角度を調整する。

レルホルダーの他に、スタンドホルダーとアンブレラホルダーを購入する必要がある。しかしこのスタンドホルダーはなかなか高価な代物で、1万円以上する商品がほとんどだ。

そこで、スタンドホルダーの代用として、安い三脚を利用する。スタンドホルダーもなかなか重いので、3000~4000円くらいの安い三脚なら軽くて持ち運びも便利。これにマンフロットのアンブレラホルダーをつけて、レフホルダーを装着すれば出来上がり。問題は三脚が軽いので、安定性が悪いことだろうか。しかし中型三脚は1台持っておくと色々と応用が利くので、持っておくといざという時に役立つ。

マンフロットのアンブレラホルダー。とても丈夫で使いやすい。

アンブレラホルダーは、アンブレラを装着するための機材なので、撮影でアンブレラを使用したい時にも効果を発揮する。是非購入しておこう。相場は4000円程度だ。安い製品もあるが、この手の機材はケチると使い勝手が悪いものはすぐに壊れる。特に荷物が嵩張ると機材同士がバッグの中でぶつかり合い、カバンを開けてみたら壊れていたという事も有り得る。

美しいバストアップを撮れば解決!

モデルの下からレフ板を当てている。丸レフなのでキャッチライトも丸くて可愛く写る。

軽い布製のレフ板は、アシスタントがいない場合は、扱いに難儀する。片手でレフ板を持ちながら、もう片手でカメラを構えて撮るのはなかなか難しい。そこでレフ板をモデルに胸の上辺りに持って貰って、撮影するという方法がある。キャッチライトも大きく入り、影も飛んで、とても美しい写真が出来上がる。レフ板が写り込まない様にすればOK。写っている部分さえ格好が付いていればいいのだから。

というわけでレフ板の使い方を一気にまとめてみた。ほんのちょっとの投資で、女性を美しく撮ることが出来るレフ板という魔法の神器を使わない手はない。レフ板は大きければ大きいほど、モデルを光で包み込むので良いとされる。場所によりけりだが、余裕があるなら小さいレフから大きいレフまで揃えると、撮影場所によって臨機応変に対応できるだろう。