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純正ストロボ VS 中華ストロボ、結局どっちが得なの??

高価な純正ストロボを使うメリットを考えてみよう。

高価な純正ストロボを使うメリットを考えてみよう。

純正ストロボは高いという声が多い。実際にキヤノンのフラッグシップストロボ600EX II-RTは実売価格6万円、そのワンランク下の430EX 3-RTは28,000円だ。

対してコスプレ撮影でもよく使われている中華製のストロボは一個6,000円と格安だ。最近は3,000円の製品も出てきた。1灯ライティングならまだしも、コスプレ撮影でよく使われる多灯ストロボを実現しようと思えば、安いストロボは非常に魅力的に映る。

1つ問題点があるとすれば、それらのストロボをラジオスレーブを使って光らせようとした場合、ラジオスレーブが日本の法律にある電波法に違反している製品があるという点だろう。

しかしラジオスレーブの違法性についてどれだけ書き連ねた所で、重箱の隅をつつくような内容になって仕舞いがちで説得力に欠け、話的にもつまらないだろう。それにどうせ誰も聞く耳持たない。カメラ雑誌に寄稿しているプロカメラマンでさえ、違法のラジオスレーブを使って写真を撮っているのが現状だからだ。

そこで今回は、純正ストロボと中華ストロボを実用面から比較してみようと思う。実際的な面からの利便性と不便な点を解説した方が、多少は説得力のある記事になりそうだ。

シェアスタジオで他のカメラマンのストロボと同調してしまう

実際の撮影現場で中華製ストロボを使って一番不便なのは、他のカメラマンとスタジオをシェアしている際に、そのカメラマンの使用しているストロボとトランスミッターがキヤノン製の場合、シャッターを押す度に、ラジオスレーブを付けた中華製ストロボも光ってしまう点だ。

これはどう不便なのかというと、一度フラッシュを光らせると光量によってはチャージに時間がかかり、ストロボが使えなくなってしまう。つまり文字通り撮影が進行せず、撮影に支障を来すのだ。こちらのタイミングでシャッターを押すことさえかなわない。

以前他のグループでスタジオをシェアして撮影していたら、光ってしまうと言われたことがあった。「そちらのストロボの性能が良いので・・・」と言うことだったが、おそらくそのカメラマンは中華製のストロボにラジオスレーブを付けて使っていたのだと思う。

その際、僕はストロボのチャンネルを変えてみた。チャンネルを変えれば、同調を防げると思ったからだ。

ストロボのチャンネルはいつもch2にしている。キヤノンのストロボのデフォルトのチャンネルが1なので、他のカメラマンのキヤノン製ストロボとの同調発光を防ぐために、あらかじめCh2に変えているのだ。

しかしCh3に変えた所で、中華製ストロボとの同調は防ぐことが出来なかった。つまり中華製のストロボが他の純正ストロボと同調してしまうのを防ぐ手立てが全くないのが実情だ。

またストロボが同調してしまう問題は、他にもある。カラーフィルターを付けた中華製ストロボが、他人のトランスミッターと同調して光ってしまうと、そのカメラマンの撮った写真に変な色味がついてしまう。当然ストロボによる撮影を中断せざるを得ない。こちらの問題の方が、他のグループに迷惑を掛けてしまうという点では致命的だ。

壊れやすく、故障が多い

これはTwitterやアマゾンのカスタマーレビューでも度々見かけるが、中華製のストロボは壊れやすいらしい。僕は使ったことがないので分からないから「らしい」と言うしかないが、中華製のストロボが壊れた、故障したという報告はよく聞く。アマゾンのカスタマーレビューを見る限りでは、フル発光の症状が多いみたいだ。

僕のストロボも先日故障してフル発光でしか光らなくなってしまったが、これはもう3年以上も多灯ストロボでハードに使い続けてきたから自然劣化の類いだろう。ここ4年以上で30万ショット以上は撮影しているので、その1/3としてももう10万ショットはストロボを炊いていることになる。壊れて当然の回数だし、それだけ耐久性が強いという事にもなる。

壊れやすいストロボを使う一番の問題は、撮影が続行できなくなることだ。スモーク撮影や水撮影の他、壁に色を付けたり後ろから光の玉を作ったりといった多灯ストロボを使った特殊撮影を期待されていたり、多灯ストロボで肌を綺麗に撮って欲しいレイヤーなどの要望に応える事が出来なくなる。ストロボが故障して思い通りの撮影が出来なくなることで、決して安くないスタジオ代や交通費、そして何よりも大切な時間を無駄にしてしまうことになる。

アフターサービスがなく、メーカー1年保障にも対応していない

中華製のストロボは、壊れると修理に出せない。1年間のメーカー保証もない。運任せという事になる。

それに対して純正ストロボはアフターサービスが手厚い。メーカー一年保障はついているから一年以内の自然故障なら無償で修理に対応してくれるし、それ以後に故障しても修理に出せば、比較的安価な修理費で新品同様になって戻ってくる。

ストロボを落として壊してしまった場合、修理はいくらくらいかかるの?キヤノンのサービスセンターに修理に出した結果・・・

性能が段違い

中華製ストロボはマニュアル発光のみだが、純正ストロボはTTLにも対応している。被写体との距離や明るさから、自動的に最適な明るさでストロボを光らせることが出来る。

コスプレ撮影の場合は、被写体とストロボの距離が変わることはないので、マニュアル発光のみでも性能的には十分かも知れないが、被写体と撮影者の距離がめまぐるしく変わる結婚式などの撮影でクリップオンストロボを光らせる場合は、マニュアルで光量を決めている時間も余裕もないから、マニュアル発光のみのストロボは使い物にならない。

他にも純正ストロボは後幕シンクロやマルチ発光にも対応していて、高性能な製品が多い。フラッグシップストロボとなると、防塵防滴機能も兼ね備えているので、多少の雨の中でも故障の心配なく撮影する事が出来る。

違法のラジオスレーブを使っていると言い訳が出来ない

さて、最後にラジオスレーブの違法性についてだが、違法性については、最後の最後、それこそ純正ストロボを使っているこちら側に非があるような言われ方をされた時に取っておくべきだろう。

要はスタジオをシェアしている相手のカメラマンの中華製ストロボが同調して光ったりカラーフィルターの色被りが迷惑だったりした際に、逆にイチャモンを付けられた時には、ラジオスレーブの違法性を法的根拠を元に指摘すれば、相手側は言い返す術を持たない。

円滑なコミュニケーションを図ろうとするなら、伝家の宝刀は最後の最後まで取っておくべきだろう。