etoile studio

野良カメコの現在

毎週どこかの会場でコスプレイベントが開催されている。

毎週どこかの会場でコスプレイベントが開催されている。

以前某コスプレイベントに撮影に行った際、我々3人しか参加者がいなかった。こういう現象は滅多にあることではない。戸惑いながらも自由にのびのびと撮影していたら、ミラーレスカメラを持った男性が撮らせて欲しいと話しかけてきた。

所謂野良カメコと言われている参加者だ。特定のコスプレイヤーの専属カメラマンとして参加しているのではなく、ひとりで色んなコスプレイヤーを撮影に来たイベント参加者のことを俗に野良カメコという。

運悪くその日は我々以外に参加者がいなかったのだが、運良くふたりが女の子キャラ、セーラームーンの戦闘服のコスプレだったので、きっと初めてのコスプレイベントを楽しめたことだろう。

関西では野良カメコがめっきり減った。減ったというか、いなくなった。1年くらい前は名村造船跡地などで大勢見かけたが、ここ最近は全く見かけない。皆専属のカメラマンを連れて撮影に余念がない。

東京は事情が異なるらしく、TFTという会場で野良カメコが行列を作って、女の子の可愛いコスプレを撮影するスタイルが残っているらしい。関西ではインテックス大阪で開催されるこみっくトレジャーや、それに類する同人誌即売会イベントくらいだろうか。毎週開催しているわけではないので、野良カメコとして活動できる機会がほとんどない。

野良カメコと言えば、普段は専属で撮影しているアマチュアカメラマンも、修行と称してカメラとライティング機材を担いで、面識のないコスプレイヤーに声をかけて撮影するというスタイルもまだ幾分かは残っている。初心に返り、コミュニケーション能力を磨くというわけだ。

野良カメコとして活動するのに最適な場所としては、多灯ライティングが威力を発揮するガラス張りのWTCや、暗いイメージが良い雰囲気を醸し出す名村造船跡地が候補地として上げられるだろう。この2会場はストロボを使って撮りやすい。しかしどういうわけか最近はめっきり野良カメコを見かけなくなった。

どうせなら専属カメラマンとして活動する方が、撮影効率が良いのではないかとも思えるが、コスプレイヤーズアーカイブで募集をかけてみても、なかなか自分が撮りたいコスプレと巡り会えることが少ない。ここでどうすれば自分の撮りたいコスプレと効率的に出会えるか、次回の記事で少し検討してみようと思う。

撮らせて欲しいと話しかけてきた男性を、後日ヨドバシカメラのカメラコーナーで見かけた。ライティング機材を検討しているようだった。おそらく本格的に写真を始めるのだろうが、コスプレなのかポートレートなのかは分からない。話しかけようかとも思ったが、やめておいた。しかしこれだけ大勢の人間がひしめき合っている関西で再び相まみえたのも、奇遇というか趣味の引力のお陰だろう。