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キヤノン1DXユーザーから見たNikonフラッグシップ機D5の印象

満を持して発表されたニコンのフラッグシップ一眼レフデジタルカメラ D5。

満を持して発表されたニコンのフラッグシップ一眼レフデジタルカメラ D5。

1月6日に、NikonからD4の後継機となるフラッグシップ機D5が発表された。所有している1DXと比べて、どれだけ進化しているか、キヤノンユーザーの視点から率直な感想を述べていきたいと思う。まずは性能比較表からどうぞ。

Nikon D5とCanon 1D Xの性能比較
Nikon D5 Canon 1D X
外観 D5 1dx
有効画素数 2082万画素 約1810万画素
連続撮影速度 約12コマ/秒(最高14コマ/秒) 約12コマ/秒(最高14コマ/秒)
常用ISO感度 100~102400(拡張:最小50・最大3280000) 100~51200(拡張:最小50・最大204800)
測距点 153 61
記録画素数 5568×3712ピクセル 5184×3456ピクセル
モニター 3.2型TFT液晶モニター・約236万ドット・XGA 3.2型TFT液晶モニター・約104万ドット
タッチパネル ×
動画記録方式 3840×2160(4K UHD):30p/25p/24p
1920×1080:60p/50p/30p/25p/24p
1920×1080(Full HD):30p/25p/24p
映像圧縮方式 MPEG-4 AVC/H.264 MPEG-4 AVC/H.264
記録媒体 XQDカード/コンパクトフラッシュカード コンパクトフラッシュカード
重量 1415g 1530g
シャッター耐久 40万ショット以上 40万ショット以上

有効画素数2082万画素と高速連写12コマ/秒!

連写性能はCanonの1DXと肩を並べている。最高でも14コマ/秒。高速連写の性能を備えながら、画素数も2000万画素台に乗せてきた。

プロカメラマンのインタビューを読んでいると、画素数はもう充分という意見もちらほら聞かれるが、実際の所はどうなのだろうか。

1DXが1860万画素なので、それのやや上を行く感じ。仮にCanonが2016年に出すであろうフラッグシップ機がこの画素数なら、1DXから1DX markⅡ買い換えるとなると、余り食指は動かないかなぁ。

常用ISO感度102400!拡張で3280000にも!!

常用ISO感度の上限は、驚きの1DXの2倍。上限が上がったということは、高感度撮影でのノイズ低減にも期待が持てるということか。

ビックリしたのが、拡張で3280000まで上げれる点。一瞬0の桁1つ間違えたんじゃないの?と目を疑った。

ポートレートやコスプレ写真が用途だと、果たしてそこまでの高感度を使うかどうかという点もある。スタジオや暗い場所では、手持ちでストロボ撮影が基本なので、1万を超える超高感度は、おそらく出番がないだろう。ひょっとしたら特殊な撮影などではたまに使うかもしれないが、そこまでの想定は今のところない。

夜の街の光を頼りに、人物を明るく撮りたい時は、ISO感度を上げなければならないが、ノイズとの格闘となる。高感度ISO1600-6400くらいでどれだけノイズが減っているかが見物。

もちろんISO800以下のノイズ低減も気になるところ。どのISO感度設定でもノイズで潰れることなく解像感豊かに撮れるに越したことはない。

フォーカスポイントが153点!!

凄く多い。何が何だか分からないくらい多い(笑)。AFで合わせられる範囲が広がったのか、前機種の範囲内で測距点が増えたのか、実際カメラ量販店で触ってみないことには実感が湧かない。

記録画素数は5568×3712ピクセル!!

1DXと比べると、ちょっと大きいくらい? 画質にそう差は出ないかもしれない。5DsR所有者としては、8000ピクセル以上の写真が撮れるので、この点は余りビックリポンじゃないかなぁ。

液晶モニターが236万ドットに!

Canonの1DXと比べると、格段にドット数が多い。果たして何処まで背面液晶が綺麗に写る様になったのか?これも実機を触ってみないことには何とも言えないが期待は大きい。

タッチパネル

1DXにも5Dsにも付いていない機能。友達のタッチパネル機能が付いた一眼レフデジカメを触らせて貰ったことがあるのだが、背面で操作する時に、タッチパネルは非常に便利。

特に夜間撮影などでは、カメラ設定が大変。カメラ上部の液晶が見えないので、照明ボタンを押さなければならない。この操作だけでまごついてしまうので、昼間の撮影よりワンテンポ遅れる。

その後Qボタンを押して背面表示するのだが、小さなボタンで各設定項目に移動させるのではなく、指をポンと押せば、項目を選択出来るので、カメラ操作のストレスが溜まらない。

F値、シャッタースピード、露出補正、カメラモード、ホワイトバランス、ピクチャースタイルなど多岐に渡る設定も、あちこちにあるダイアルをいじるよりよりも、2ステップで出来てしまうので、液晶画面でのカメラ設定は何かと便利。

そこにタッチパネル機能が付くのだから、更に使いやすい。

撮影後にアフターでみんなでデータを見る時も、タッチパネルがあればスマホ感覚で写真を次から次へと捲ることが出来るので、非常にユーザビリティに優れた機能だと思う。

4K動画に対応!

5060万画素を誇るCanonの5Dsですら、4K動画は見送られた。ソニーは既に4K動画に対応している。

実際に一眼レフデジカメで動画を撮る事ってあまりないのだが、旅行先とかいざという時には動画モードに切り替えて撮影したりするので、あれば便利な機能。

それがより美しい動画なら、一眼レフデジカメを持ってれば、ホームビデオ買う必要ないし、色んなレンズが取り付けられるから、ホームビデオよりも表現力が広がるんじゃない?ということで、4Kに対応しているのは羨ましい所。

プロ機なので、広告や映画の撮影なども想定されますね。

XQDカードに対応!

耳慣れないキーワードだが、調べてみると、転送スピードが従来のCFカード(コンパクトフラッシュカード)に比べて著しく速くて、頑丈で落としてもデータが飛ばない安心信頼の記録媒体とのこと。もちろんそれだけ高性能だと値が張るんだろうなぁと戦々恐々。次世代を見越した記録媒体といった所だろうか。

Canonが一億画素のCMOS開発に着手したというニュースもあったし、5060万画素の5Dsのデータだと、多少のレスポンスの悪さも感じるので、XQDカードは今後更なる高画素かが予想されるデジタルカメラの世界で、スタンダードになるのかも知れない。

それよりもパソコンの内蔵ハードディスクが、今の価格のまま標準で10TBくらい実装されないかな(笑) 1年に1回3TBの外付けHDDを買い足している現状、HDDの更なる容量アップは急務となっている。話が逸れた。

1DXよりも100g以上軽い!

エントリー機などの小さくて軽いカメラと比べて、ガッシリと構えられるカメラの重さは、手ブレを防ぐのにも一役買っている部分もあるのだが、軽いに越したことはない。

フルサイズ機の中でもプロ機は特に重い。それでも何度も持ち歩いている内に慣れてきますが、ある程度の軽さは追求したい所。たかが100gされど100g。重量級のレンズを4~6本持ち歩く身としては、この差がどういうわけか心理的に背中にのし掛かってきたりする。

総括

というわけで気になる機能をサラッと見てきたが、連写性能優先のフラッグシップ機で2000万画素の大台に乗せ、4Kとタッチパネル機能を備えたので、また一歩進化したカメラだなという印象。

最近エントリー機にも備わっているwi-fi機能は見送られた。余計な機能を付けずに価格を抑えたのか、プロカメラマンには不要の機能なのか。

シャッター耐久数については、40万ショットの耐用実験に耐えたとのこと。これはもうちょっと欲しい所。実際にはプロ機は公称以上に頑丈に出来ているらしいので、充分なのかも知れませんが。

Canon1DXユーザーから見ると、機能的には僅かばかりのグレードアップかも知れないが、NikonのD4ユーザーは買い換える価値のあるカメラだと、フレンドのカメラマンさんがツイッターで太鼓判を押してました。

一番気になるのはISO感度でどれだけノイズを減らすことが出来るか。今後カメラを買い換えるとしたら、一番気になるのはこの点でしょう。やはり高感度撮影でも低ノイズで絵が潰れない描写が欲しいですから。