Canon 5DsRの凄まじい解像力

USJの新アトラクションの1つ、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターのホグワーツ城。大勢の観光客で賑わっている。
USJの新アトラクションの1つ、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターのホグワーツ城。大勢の観光客で賑わっている。

2016年1月の現時点で最高の画素数を誇るCanonの5DsR。これだけの解像力があると、やはり風景写真をメインとして使うのが最適なのだろう。仕事には余りお金を掛けたくないが、趣味には潤沢にお金を掛けたいという方からすれば、5DsRは衝動買いしても後悔しないカメラだ。

神は細部に宿るという言葉があるが、まさに被写体の細部に宿る魂の息吹を垣間見ることが出来る、等倍鑑賞が楽しくなるカメラである。

果たして5060万画素の解像力とは如何ほどのものなのか。語るより見て貰う方が早いので、ローパスフィルターをキャンセルしたモデル5DsRの作例をご覧いただこうと思う。

友達とUSJに遊びに行ってきた。アトラクションは一切楽しまずに、ポートレート撮影がメインだったのだが、そのついでにウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターのエリアにも赴き、色々と写真を撮ってきた。

年間パスを持っているし近場ということもあるので、年に10回程度、友達と遊びに行っている。ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッターのエリアが出来て、初めて行ってみた際には、夜だったので凄く雰囲気があった。カエルの鳴き声が茂みから聞こえてきたり、スターウォーズやスーパーマンで知られるジョン・ウィリアムズ作曲の荘厳な音楽とともに視界に現れる巨大な街並みは圧巻そのものだ。

さっそく城を見ていこう。5DsRとOtus1.4/85という最高の組み合わせで撮影した。

Canon 5DsR | Otus1.4/85 | AWB | M | F3.5 | 1/1600s | ISO:100 | Fine detail | Raw:DPP
Canon 5DsR | Otus1.4/85 | AWB | M | F3.5 | 1/1600s | ISO:100 | Fine detail | Raw:DPP

ただただ繊細に、鮮明に、細かくクッキリと解像している。

神は細部に宿る。多分この距離から肉眼で見ても、お城の窓の細かい所なんて見えない。こうしてみると、本当に細かい所まで再現されている。本場イギリスの関係者を唸らせたというくらいハイレベルな日本の技術で再現されたハリポタの世界だけある。

1枚前の写真を等倍でトリミングした写真。描写力に隙がない。
1枚前の写真を等倍でトリミングした写真。描写力に隙がない。

ホグワーツ城の中にも入った。アトラクションの方は3時間待ちがザラだが、お城の中の見学だけなら、係員(キャスト)に声を掛ければ30分くらいで入れる。

常用ISOの上限が6400とプロ機としては低めで高感度には弱いとされている5DsRだが、ブログやSNSにアップして見る分にはノイズなんて気にならない。以下はISO3200で撮影し、DPPで2段明るく補正している。確かにISO感度を上げると等倍で見た場合に解像感は損なわれるが、充分鑑賞に耐えるレベルの像を紡いでくれる。発生しているノイズ及び、色ノイズ・輝度ノイズの処理も気にならない。

Canon 5DsR | EF16-35mmF2.8L Ⅱ USM | 21mm |AWB | M | F2.8 | 1/50s | ISO:3600 | Fine detail | Raw:DPP
Canon 5DsR | EF16-35mmF2.8L Ⅱ USM | 21mm |AWB | M | F2.8 | 1/50s | ISO:3600 | Fine detail | Raw:DPP

DPPによるノイズリダクションの値は、輝度ノイズ緩和・色ノイズ緩和ともに10となっている。撮って出しの状態では暗かったので、DPPで+2(2段)明るくしたが、現地の撮影で拡張ISO感度を用いるべきだっただろうか。

写真左下のレンガ壁の部分をトリミングして等倍表示してみた。元のデータでは真っ黒だった箇所を、DPPで2段明るくしている。ノイズの修正値は変えていない。等倍で見ると輝度ノイズのザラザラ感がハッキリと残っているが、色ノイズはほとんど目立たない程度に補正されている。

1つ前の写真の等倍トリミング。DPPで2段明るく補正している。輝度ノイズ補正・色ノイズ補正ともに10。輝度ノイズは目立つが、色ノイズはほとんど見受けられない。
1つ前の写真の等倍トリミング。DPPで2段明るく補正している。輝度ノイズ補正・色ノイズ補正ともに10。輝度ノイズは目立つが、色ノイズはほとんど見受けられない。

OtusでOtusを撮影してきた。Otusの意味は、正確にはフクロウの一種のコノハズクの学名。こちらのフクロウはミミズクだろうか。

Canon 5DsR | Otus1.4/85 | AWB | M | F2.2 | 1/200s | ISO:320 | Fine Detail | Raw:DPP
Canon 5DsR | Otus1.4/85 | AWB | M | F2.2 | 1/200s | ISO:320 | Fine Detail | Raw:DPP

85mmのレンズで距離を取って撮影したので、全体に対してフクロウが小さく写っているが、トリミングして等倍表示すると充分すぎる大きさ。高解像度のデータがなせる技だ。

フクロウの目が石榴石の様な輝きを放っている。この輝きをしっかりと克明に捉える事が出来た。
フクロウの目が石榴石の様な輝きを放っている。この輝きをしっかりと克明に捉える事が出来た。

もう一度ホグワーツ城を見てみよう。今度はもう少し絞ってF5.6で撮ってみた。城がクッキリと写っている。Otusの威力もあるだろうが、5060万画素は超高性能レンズの威力を十二分に発揮出来るカメラと言えるだろう。

Canon 5DsR | Otus1.4/85 | AWB | M | F5.6 | 1/400s | ISO:100 | Fine detail | Raw:DPP
Canon 5DsR | Otus1.4/85 | AWB | M | F5.6 | 1/400s | ISO:100 | Fine detail | Raw:DPP

トリミングをすれば、疑似望遠効果を得ることも出来る。トリミングをしてもwebで掲載する分には充分な大きさだ。

窓の細かい模様もしっかりと描写出来ている。Otusシリーズとの組み合わせは最強だろう。
窓の細かい模様もしっかりと描写出来ている。Otusシリーズとの組み合わせは最強だろう。

1つ残念なことがあると言えば、僕自身が余りハリポタに興味がないことだ。映画もテレビでちょろっとした観たことがない。しかも最後のシリーズの方だけ。blu-rayで安く出ているので3枚ほど買ってみたが、まだシリーズ初めの途中までしか観ていない。昔地元の講演会に来た作家の筒井康隆が、質疑応答の際にハリポタの小説はどう思うかと聞かれ「アレはつまらんです」みたいな発言をしたせいかもしれない。余談だが氏が講演会で話された文学ミームの話は面白かった。

そんな僕でもUSJのウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターのエリアは心躍らせることが出来るくらいに素晴らしい造りだ。もしこれがグラナダTV制作のシャーロック・ホームズのベイカー街を再現したエリアなら、有頂天になって毎月USJに通うことだろう。

5DsRで撮影した写真を駆け足で観てきた。如何だっただろうか。紹介したい写真はまだまだあるので、また別の機会に筆を執ろうと思う。