etoile studio

Canon 1DX MarkⅡ vs 5DsR 徹底比較!

今年4月下旬にいよいよ発売となるCanon 1DX MarkⅡ、1秒14コマ(最大16コマ)の連写性能や、4K動画に対応など、期待値の高いフラッグシップ機と話題沸騰だ。

これまでに様々な機種と性能比較をしてきたが、ここで去年リリースされ注目を集めた5060万画素を誇る高解像度一眼レフデジカメ5DsRと比較してみよう。

Canon 1D X MarkⅡとCanon 5DsRの性能比較
Canon 1D X MarkⅡ Canon 5DsR
外観 EOS-1D X MarkⅡ 5DsR
有効画素数 2020万画素 約5060万画素
画像エンジン DIGIC6+ DIGIC6
測光 約36万画素RGB+IR測光センサー 15万画素RGB+IR測光センサー
連続撮影速度 約14コマ/秒(最高16コマ/秒) 最高約5コマ/秒
常用ISO感度 100~51200(拡張:最小50・最大409600) 100~6400(拡張:最小50・最大12800)
測距点 61 61
記録画素数 5472×3648ピクセル 8688×5792ピクセル
モニター 3.2型TFT液晶モニター・約162万ドット 3.2型TFT液晶モニター・約104万ドット
タッチパネル ×
動画記録方式 4096×2160(4K):59.94p
1920×1080(Full HD):119.9p
1920×1080(Full HD):29.97p
HD(1280×720):59.94p
VGA(640×480):29.97p
映像記録/圧縮方式 Motion JPEG
ALL-I(編集用/I-only)、IPB(標準)、IPB(軽量)
ALL-(I 編集用/I-only)、IPB(標準)
フリッカーレス
GPS機能 ×
記録媒体 CFastカード/コンパクトフラッシュカード コンパクトフラッシュカード/SDカード
重量 1530g 約930g
シャッター耐久 40万ショット以上 15万ショット

そもそもフラッグシップ機の1D系と5D系では、その活用用途が全く違うので、性能比較する意味があるのかどうかも疑わしいが、スペックを見比べるのも楽しいので、じっくりと見ていくことにしよう。

もともとキヤノンのフラッグシップ1D系は、連写性能に優れた機種と、画質に優れた機種の2種類が用意されていた。それが初代1DXの登場で一本化され、値段も前機種よりもちょっぴりお手軽になった。確か以前は80万円か90万円くらいはしたと思う。その頃に比べるとデジカメの性能も飛躍的にアップしたので、1DXMarkⅡの70万円も、5DsRの50万円も、あの頃に比べたら手に入りやす価格にまで下がってくれたなぁという思いが頭の片隅の方にある。まぁ我らのような個人が趣味として買うには高いんだけど。

有効画素数は、5DsRが1DXMarkⅡの2倍となっている。圧倒的画素数だ。反面、主にスポーツや報道に使用されるプロフェッショナル機1DXMarkⅡは連写性能に優れているので、レスポンスを犠牲に画素数をそこまで高くするわけにはいかないし、その必要性もない。スポーツや、特に報道で5060万画素の高画素機が必要かと言われれば、例えばワーテルローの戦いみたいな壮大な絵画風に撮りたいのを除けば、速報性を考慮して、そこまでの高画素は必要ないだろう。画素数の多すぎる写真はパソコンでの処理も負担になる。2020万画素は、報道だけでなく作品の用途としても十分通用する画素数だ。

5DsRは1秒間に最高5コマの連写性能だが、5060万画素の高画素でよくぞここまで連写性能を維持できたなと、カメラ雑誌の座談会でも称賛されていた。

ISO感度の上限は1DXMarkⅡの方が圧倒的に高い。同じフルサイズのCMOSセンサーで、2倍以上画素数のある5DsRのISO感度の上限が低く抑えられたのは致し方ないとしても、ノイズ処理の能力でもうちょっとなんとかならなかったのだろうかという思いはある。7DMarkⅡと同程度の画素ピッチだそうだが、ノイズへの耐久は5DsRの方が上らしい。

測光やモニター性能の面では、向上が図られたようだ。

5DsRは残念なことに4K動画には対応していない。発熱の問題があったのだろうか。5DsRで動画を撮ると、カメラが結構熱くなる。

タッチパネル、GPS機能とも5DsRには備わっていない。

耐用シャッター数は、以前と変わらず1D系は40万ショット、5D系は15万ショットとなっている。これはスポーツ撮影などを考慮に入れた耐久性能だろう。コストパフォーマンスを考えると、5Dでは連写性能は余り使いたくはない。腰を据えた作品作りに向いている。

重量は5DsRが圧倒的に軽い。1DXを使っているから分かるが、たまに5DsRを持って行くと、羽根のような軽さに思える事がある。

というわけで基本性能をざっと比較してみた。用途が異なる機種なので、優劣つけがたい。5DsRを買ってなかったら、1DXMark2を買っていたかなぁ。欲を言えば5DsRの発売日が1DXMark2と同じ日で、DIGIC6+を搭載して対ノイズ性能をもう少し向上させて欲しかった。しかし5060万画素の高解像度機は、用途に応じて使い分けているので、高画素を愉しみたい方は5DsRはお薦めだ。

さて、1DXMarkⅡの発売も決まったところで、5DMarkⅢの後続機となる5DMarkⅣの発売がにわかに取り沙汰されている。実はこの5DMarkⅣは、名称新たに3Dもしくは2Dとしてリリースされるのではないかという噂もある。5Ds・5DsRは5DMarkⅢの後続機ではなく、あくまで別機種という位置づけらしいので、今後のキヤノンからの発表が待ち遠しい。