桜の絶景写真を撮ろう!撮影スポット探しに役立つ本や雑誌を7冊紹介!

桜の絶景写真を撮るには場所探しから!
桜の絶景写真を撮るには場所探しから!

以前大阪市内で開かれていた写真展を見に行った帰りに、ついでにスナップショットを撮ってきた。キラキラと輝くガラス張りの、真新しいビルが建ち並ぶビジネス街を梅田駅に向かってテクテク歩いて撮っていったのだけれど、なんとも絵にならない。いや何か良い被写体があるだろうと、ビジネス街、ガラス張りのビル、古いビル、高速道路の高架橋、路地、靱公園(うつぼ・こうえん)と巡って最終的に国際国立美術館に辿り着き、その鉄の翼を伸ばしたユニークな建築物を撮ることでひとまず中断したのだが、大阪のビジネス街は期待していたよりも絵にならないものなのだろうかと実感した。

いや夜景なら絵になるかもしれない。美術館で面白い彫刻作品を観て夜を過ごし、外に出て、愛想の良い初老の警備員に挨拶され、梅田近辺のビジネス街の夜景を撮ってみたが、やはり満足がいかない。

結構ユニークな形のビルが林立しているから、絵になるかと期待していた。しかし期待していたほどではなかった。昼間は天気が悪かったこともあるかもしれない。どんよりとした曇り空だ。太陽が出ていないと写真は劇的にならない。昔、真夏に砂漠のような裏びれたビジネス街を練り歩いていたときに、「今日歩いた記憶を写真に留めておきたいなぁ。カメラ持って来れば良かった」などと思ったものだが、どうも今目の前に広がるビジネス街は、自分の想定していた砂漠のような色と雰囲気の裏びれたビジネス街とは違う、あの昭和風のビジネスビルと雑居ビルが立ち並ぶB級グルメのようなビジネス街はどこへ行ってしまったのだろうかと郷愁に浸ったりもした。

同じ場所で雨の日に撮った夜のスナップ写真は、モノクロなどにしてなかなか味のある感じに仕上げることが出来たが、スナップ写真とはどうも難しいと感じた1日だった。

一方で、池田山展望台や、梅田スカイビルの空中庭園展望台、あべのハルカスのハルカス300から撮った大阪の夜景は絶景ともいえる夜景で、どれもお気に入りの写真となっている。写真に写っているビルの中には、スナップ写真に撮ったビルもたくさん含まれている。同じ被写体でも、撮る場所、捉え方によってこうも違ってくるとは。

先日京都に赴いてきた。金閣寺や八坂の塔が見える道などの写真をツイッターに上げたら、京都はどこを撮っても絵になりますね、というリプが返ってきた。そう、京都はどこを撮っても絵になる。と言い切ってしまうと語弊があるかもしれない。さすがに京都でも脇道から見える五重塔とかを撮ってみたら、思っていたほど絵にならなかった。焦点距離の選別が悪かったのかもしれないが、民家もあるし疲れていたのでその場所は早々に切り上げた。

しかし寺社仏閣名所旧跡に赴いてレンズを向ければ、京都はどこを撮っても絵になる。それに絵になる場所を見つけやすい。あの場所この場所に赴けばレンズを向けたい被写体がたくさん出てくる。やはり京都はどこを撮っても絵になるのだ。1200年の歴史を刻んできただけのことはある。

さて、これから桜の季節。絵になる写真を撮る、インスタグラムに上げる写真を撮る、フォトジェニックな写真を撮りたい、絶景写真が撮りたい、と心に決めた場合、まずは場所探しが大切になってくるだろう。地図も案内もなく闇雲に歩き回って時間を潰すよりも、こちらから明確な意思を持って動き、一日の計画を立て、効率的に動いてたくさんの名所を訪れ、絶景写真を収めていく。その為には撮影スポットをしっかりと押さえていかなくてはならない。すでに大勢の写真家が撮っている有名な場所でも、まずは訪れてみて、絶景写真を撮り、その風景を自分のものにできれば、喜びもひとしおで、モチベーションも上がり、写真撮影という趣味が楽しくなり、自信もつき、次の撮影へと繫がる。

10代、20代は時間が無限にあるかのように思われたが、30代、40代になってくれば、時間は有限であるという事実を痛感することになる。人の寿命が60年、80年としよう。30歳、40歳になれば人生の折り返し地点だ。3歳の記憶のある頃から、小学校、テレビゲームに夢中になり、中学高校大学、勉強や部活や遊びにいそしみ、会社に就職し、結婚して子供ができ・・・、そういった子供から大人になるまでに過ごしてきた時間をもう一回過ごせば、目の前には時間の終わりが待ち構えている。時間は有効に使わなければならない。

というわけで今回は桜の絶景写真を撮るための場所探しに焦点を当てて、お役に立つ冊子を軽く紹介していきたい。

関西から行く!奇跡の絶景桜

関西の桜の絶景スポットを集めた本。どれも素晴らしい桜の写真ばかり。全部訪れたくなるのは欲張りか。

桜の絶景 首都圏版

首都圏の桜の絶景を収録。

ニッポンの桜100選

日本全国の桜の名所を紹介した本。筆者はこの本を参考に、又兵衛桜と千鳥別尺の山桜を撮りに行った。

デジタルカメラマガジン2018年4月号

写真家50人に聞いた桜の名所100選。各名所ごとに理想的な撮り方も解説されていて、とても参考になる。

月刊京都2018年4月号

Amazonタウン地域情報紙のカテゴリで1位を記録。京都の隠れた桜の名所を紹介。

関西ウォーカー 2018年03/20号

定番の雑誌。関西の桜の名所と併せて、写真の撮り方も紹介。

京都Walker 2018春

京都の桜やグルメに焦点を当てた定番の雑誌春号。